五人十色
若しくはそれ以上
やはり奇妙だ。個性と信念、感覚と創造性、この五人はそのどれもが違う。それでもなおかつ、彼ら建築屋5人は懲りずに月に一度、集会を開いている。
私は彼らを建築屋である前に一人の男として捉え、正面から取材した。自信に満ちあふれた言葉、慎重に選ばれた言葉。生まれでる言葉は様々だったが、少なくとも彼ら一人一人は「一貫している」。仕事、趣味、家庭、地域…それらの全てに、彼らの人間臭さが面白いほどに現れている。
十人十色と言うが、彼らは5人で五色。いや、一貫しつつも強烈な個性を発揮する彼らには「五人十色」若しくはそれ以上を表現せねばなるまい。