なぜ地産材にこだわる
於 ㈱中村設計 北京都設計室 様 持参物 ランドセルとか
木材を取り巻く活動の意味は
国指定の重要伝統的建造物群保存地区である与謝野町「ちりめん街道」で、建築物の改修に携わる人物と出会った。伝建地区での住宅改修工事には、いくつもの制限がある。その地区の町並みが「最も良かった時期」を再現することが目的であり、その景観を維持しなければならないからだ。新しい木材を使う場合、可能な限り地元で育った木材が推奨されている。しかし、現実には地元木材はほとんど流通しておらず、手に入りにくいのが現状だ。
悲しいかな、彼らが地元産木材の普及を声高に叫んだとしても、住民の方にとってはどうでもいい事なのかもしれない。事実、必然性が感じられないものを建築屋が推し薦めても、何の意味も無い。それなのに彼らはなぜ、地産材にこだわるのだろうか?
結論は見えつつあるが、そう単純ではなく難しい。しかし創樹会は前向きな人間が集まった団体である。問題に直面したとしても、背筋を伸ばして堂々と前向きに。そういうわけで今回は、ランドセルを前向きにしてみた。