課題は重くのしかかる。
於 男山製材所様 持参物 ランドセルとか
山林が荒れる理由
山の木を伐採し建物に利用したら、植林して還す。とてもシンプルな流れだが、実はそれが非常に難しい。流通システムがそれを前提としておらず、コストがかかるからだ。
大正時代から昭和30年頃まで、建築に使われる木材は98%が国内産だった。しかしその後の建築ブームで、安価な外国産木材が使われるようになったという。その結果、国産材が使われなくなり、人々の関心は山林から遠ざかった。そして徐々に山林は荒れ始める…山が汚れるということは、川や海が連鎖的に汚れることを意味する。
製材業経営者は語る。地産地消を目指したい。その土地の気候風土で育ったものが、木としては一番いい条件なんだ、と…。その言葉の中に、地域で共に育った「木」への愛着を強く感じた。
創樹会も今では成長し、こんなに大きな丸太を持ち上げられるようにまでなった。しかし、木材の地産地消を取り巻く課題は、今も彼らに重くのしかかっている。まだまだランドセルを手放せそうにない。